オリンダ (Olinda)
町の名前の由来は、ポルトガル語で"Ó, linda!"(日本語では、"なんと、美しい!"を意味する)である. 1982年にUNESCOの世界遺産に「オリンダ歴史地区」として登録された.
もともとブラジルの大西洋北東岸地域には、数千年来、様々な土着の民族が住んでいたとされる. Caetés族や トゥピ人といった土着の民族の住居のあとが現在のオリンダの丘に残っており、この両民族の間では、頻繁に戦争が起こったとされる.
最初にオリンダに到達したとされるヨーロッパ人はフランスの商人だとされるが、後にフランスのライバルであるポルトガルが1537年に都市の建設を開始した. 砂糖産業を中心にオリンダは繁栄し、大農園主によってポルトガル風の邸宅が建設されたが 、1630年にオランダが侵攻し、翌1631年にオリンダ住民の手によって町は一旦破壊された. この地方を奪取したオランダは2km南の外港レシフェに本拠地を置いたが、1654年にポルトガルが再度オランダからこの地方を奪取すると、ふたたびオリンダの町にはポルトガル人の農園主が本拠を置くようになった. しかし商業機能はレシフェが握っており、やがてこの地方の中心はレシフェとなっていった.